[パフォス(キプロス) 9日 ロイター] - フランスは、中東紛争の脅威にさらされている同盟国への防衛支援の一環として、空母打撃群を含む海軍艦艇約12隻を地中海・紅海に派遣する。さらにホルムズ海峡にも派遣する可能性がある。
マクロン仏大統領がキプロスでの演説で明らかにした。先週発生したキプロスへの無人機(ドローン)攻撃を受けた動きとみられる。マクロン氏は後刻、東地中海に到着した原子力空母「シャルル・ドゴール」を視察する予定となっている。
マクロン氏はキプロスのフリストドゥリディス大統領とギリシャのミツォタキス首相と会談後、「キプロスが攻撃されれば、欧州が攻撃される。われわれの目標は、イランの報復攻撃を受けた全ての国と肩を並べ、厳格な防衛姿勢を維持し、信頼性を確保し、地域の緊張緩和に貢献することだ。最終的には航行の自由と海洋安全保障の確保を目指している」と表明した。
中東情勢が悪化する中、欧州諸国はほぼ脇に追いやられてきたが、原油価格が1バレル=100ドルを大きく上回ったことで、国益保護に取り組んでいる。
この地域での欧州連合の主な海軍活動は、ギリシャ語で「盾」を意味する「アスピデス」作戦に集中している。これは、イスラエルとの戦争でパレスチナのイスラム組織ハマスを支援するイエメンの親イラン武装組織フーシ派の攻撃から船舶を護衛するために2024年に開始された紅海の海軍任務である。
マクロン氏は、仏海軍がすでにこの任務に軍艦1隻を派遣しており、合計で2隻となるとした上で、全体では8隻の軍艦、空母打撃群、2隻のヘリコプター空母をこの地域に派遣すると述べた。
また、商船の保護のためにホルムズ海峡も対象に含まれる可能性があると述べた。ただ、詳細は明らかにしなかった。