サウジアラビアは、カナダとの新たな貿易や投資取引を停止する意向を明らかにした。カナダ外務省がサウジに対し人権活動家の解放を求めたことを受けた措置。サウジ外務省が5日、国営サウジ通信(SPA)を通じて声明を発表した。

サウジ外務省は声明で「カナダとの新たな貿易および投資取引を全て凍結するとともに、一段の措置を講じる権利を保持する」とした。

また、カナダ大使に24時間以内に国外退去するよう求めたほか、カナダに駐在するサウジ大使を召還したことも明らかにした。

カナダ政府は3日、サウジ当局が女性の権利を主張する著名活動家であるサマル・バダウィ氏を含む人権活動家を逮捕したことに懸念を表明し、解放を訴えていた。これについて、サウジ政府は「あからさまな内政干渉で、国際的な規範と全ての国際協定に違反している」と非難した。

サマル・バダウィ氏の弟ライフ・バダウィ氏はサウジ政府に批判的なブロガーで、同国で投獄されている。ライフ・バダウィ氏の妻は最近、カナダ国籍を取得した。

カナダのフリーランド外相は6日、サウジが新たな2国間貿易の凍結などを表明したことを受けて、「カナダは国内外の人権保護のためにいつでも立ち上がる。女性の権利も人権だ」と述べ、一歩も譲らない姿勢を示した。

サウジの衛星テレビ局アルアラビーヤによると、同国はカナダとの交換留学制度も停止し、サウジ認定の奨学生を他の諸国に移す方針。フリーランド外相は記者団に、カナダ人がサウジ留学の機会を奪われるのは「残念なこと」だと述べた。

サウジ国営航空のサウディアはカナダ・トロント発着便の運航を停止すると発表した。

ペルシャ湾岸6カ国で構成する湾岸協力会議(GCC)とアラブ連盟、パレスチナはサウジの方針に支持を表明した。ただ、サウジなどが国交を断絶しているカタールは、外務省の公式ツイッターアカウントで、GCCの声明はカタールの見解を反映していないとした。

[カイロ/オタワ 6日 ロイター]
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