攻撃のあった別の晩、ファルハングはカフェのテーブルに着くと、スマホをじっと見つめた。その晩ここに来る前に、母親がまた電話してきたのだ。防空ミサイルが飛ばされるたびに、家の窓がガタガタ揺れて怖くてたまらない、と。

長い沈黙の後、彼はスマホから目を上げ、テヘランの街に影を落とす例の問いを繰り返した。「この戦争はどう終わるんだろう」

今のところ、この街には、そしてはるか海の向こうにも、この問いに答えられる人は誰もいない。

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米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

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