ゾレと並んで行進していたファテメは、「イランがシリアとイラクの戦争に関わっていたとき、なんで他国の戦争に資源を使うのかと言う人たちがいたけど」、今や答えははっきりしていると言う。「防ぐためよ......戦争がこっちに及ぶのを」

イランが支援していたシリアのアサド政権が倒れ、レバノンのシーア派武装組織ヒズボラが弱体化したことが今の紛争を招いた──それが彼女の見立てだ。「敵は今がチャンスだと思ったのよ......それでこっちを攻撃してきた」

イデオロギー的な視点よりも不安げなまなざしで事態を見守っている人々もいる。実家近くの爆発の衝撃から冷めやらぬファルハングは多くのイラン人が抱いている疑問を口にする。この戦争はどう終わるのか。

カフェに集まっていたファルハングの友人たちの間ですら、今後イランがどうなるか、もしくはどうなるべきかについては意見が分かれる。

ある晩、テーブルを囲んで、友人の1人が、この状況でイランが生き残るには「不必要な負債」、つまり核開発計画や地域における影響力の一部を放棄するしかないと語った。