他に宇宙飛行士たちの間でブームになっていた遊びはなかったかと尋ねたところ、「自分たちの一つ前のISSクルーから受け継がれたものに、2メートル四方くらいのスペースの中でどこにもぶつからずに何回転回れるか競う、というのがありました。スピードをつけて一気に速く回る人と、ゆっくり安定して回る人に戦略が分かれました」と教えてくれました。
古川さんはこの遊びで勝てたのでしょうか?
「私は『ゆっくり戦略』を採ったのですが、3~4回しか回れませんでした。同じ戦略のクルーで10回も回る人がいたのですが、練習が足りなくて上達できませんでした」
「今は理想としているのは20代。ちょっと体はきついかもしれませんけど、頑張って29歳ぐらいを目指したいし、気持ちとしては20代でいたいなと。同年代の方にメッセージを出す立場ではないですけれど、気持ちも体も若いつもりでいると、もしかしたらいい効果があるかもしれない。そういった気持ちで、新しいことに興味を持ったり、挑戦したり、一緒にしていきたいなと考えております」
先が見えなくて、大変な時もあったと語る古川さんは「自分でコントロールできないことは、悩んでも仕方ない。自分がコントロールできることを一日一日積み重ねていけば、明日はきっと今日よりも良くなる。そう思って進めてまいりました」と金言を残して新天地に飛び立ちました。

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