年を重ねる喜びを実感

23年の『リー・ミラー』では、初めて長編映画のプロデュースに挑んだ。これは第2次大戦中に従軍記者として活躍した実在の報道写真家を描いた作品。企画実現に何年もかかり、資金調達も難航したが、ウィンスレットの執念で製作にこぎ着けた。

「彼女を取り上げた作品が1つもないことが信じられなかった」。ファッションモデルから従軍写真家に転身したミラーのことを多くの人に知らせたいと思った理由を、ウィンスレットはこう説明する。

「当時は女性が前線に行くことはまず不可能だった。それでも彼女は抜け道を探し、手だてを尽くして、男たちと共に戦地に身を置いた。その信念にはただただ脱帽よ」

昨年12月に公開されたウィンスレットの2本の出演作は、今どきの映画鑑賞スタイルの二極化を反映している。自宅のリビングでくつろいで見るか、映画館の巨大スクリーンで超大作の世界に没入するか。

『グッバイ、ジューン』のような役者の演技で魅せる佳作は一部劇場での限定公開後、ホリデーシーズンにネット配信で自宅で視聴できる方式がぴったりだ。

一方『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』でウィンスレットが演じるのは惑星パンドラの青い肌をした先住民。シリーズ2作目の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』からこのSF寓話に仲間入りしたウィンスレットは、今作でも海の民のシャーマンで勇敢な戦士でもあるロナルを演じる。

ケイトはいま人生を満喫中