<防空システムの弱体化で苦しいイランだが、防戦一方ではない>
2月28日未明に始まった米国とイスラエルの攻撃で、イランの防空網は大きく揺らいだが、完全に沈黙したわけではない。
攻撃の応酬があっという間に中東全域に拡大するなか、明らかになったのは防空体制の重要性だ。炎上する高級ホテル、被弾した軍事基地、さらにはクウェートでの友軍誤射で米軍戦闘機が墜落する映像などが拡散し、防空が機能しなければどうなるのかが視覚的に示された。
しかし、イランとイスラエルの防空戦は今に始まったものではない。イスラエルは昨年6月、米国と共にイランを攻撃した12日間戦争で、イランの防空網に打撃を与えた。その前年にも、イランの防空システムを標的にした攻撃を行っている。
その後イランは防空網を一部再建したとみられていたが、今回は迎撃に苦労している。ただし反撃もしている。中東の米国の同盟諸国に攻撃を仕掛け、その防空網に圧力をかけ返しているのだ。
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