とはいえ、イランの領空が無防備というわけではない。イスラエルや米国の新たな攻撃を警戒し、国内東部から西部へ防空システムを移動させた可能性も指摘されている。

ガルによれば、2026年3月までにテヘランやイスファハン周辺でS300の少なくとも一部が他の防空システムに置き換えられた可能性があるという。

他の評価では、12日間戦争後の8カ月余りで部分的な再建は行われたものの、時間的な限界があったとされる。ロシアはウクライナでの消耗戦に注力しており、自国に必要な先進システムをイランに回す可能性は低い。

中国は昨年、長距離防空システムHQ9Bをイランに供与したとの見方を否定した。本誌は独自に確認できていないが、2月28日には、イランが短・中距離の中国製防空システム2種類を受領したとする報告もあった。

イランの従来の防空システムの一部は稼働している可能性があるが、十分なレーダーを備えた完全統合型のネットワークは存在しない、とガルは付け加えた。

イスラエル軍は3月2日、イランの防空システム200基以上を破壊したと発表した。これは、イランが依然として一定の防空能力を維持していたことを示している。

早々に制空権を確保