今回の債務残高の増加は何が原因だった?

今回の世界的な債務残高の増加は、各国の軍事費増大やエネルギー安全保障の確保を目的とした各種インフラ投資が要因であり、政府セクターを中心とする債務残高増加と言える。今後も経済成長率との比較で継続して債務残高が増えていくようであれば、全世界的にインフレが加速するリスクが高まるというのが妥当な解釈と言えるだろう。

ちなみに25年における全世界の名目GDPは、前年との比較で5.4%しか増えておらず、債務残高増加のペースは9.1%と、これを大きく上回っている。やはり、ある程度のインフレリスクが生じていると考えるべきだ。

とりわけ日本は政府債務の残高が突出して多く、全世界でインフレが進んだ場合、日本への影響はさらに大きなものとなるだろう。

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