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Artorn Pookasook Chantha Lach

[サイトー村(タイ)/サムラオン(カンボジア) 10日 ロイター] - タイとカンボジアの国境地帯で再燃した両国軍の衝突により、国境の両側で何千もの住民が避難を余儀なくされている。だが中には、現地に残らざるを得なかった人たちもいる。

タイ側のブリーラム県では、村の村長で警備員でもあるワッティクライ・チムガームさんがタイヤを6層に積み重ねて作った間に合わせの防御壁の後ろに身を潜めていた。

「村長は私だ。私が残らなければ誰が残るというのか。誰が略奪者から村人の家や持ち物を守るのか。私がリーダーで、村の警備員全員が団結しなければならない」

戦闘は8日に再開。7月にトランプ米大統領の仲介で実現した停戦合意の維持が危ぶまれている。戦闘再開以来、何十万人もの人々が避難場所に移動した。

ワッティクライさんは、避難場所も標的にされるのではないかと心配している。

「心配しているのは自分だけじゃない。避難した村人たちも同じだ。ニュースによれば、彼ら(カンボジア)は最大130キロの射程距離を持つ重火器を保有している」と、ワッティクライさんは話した。

タイ側のタプラヤ地区では、市民が衝突再燃への怒りを口にした。村民のソピー・クンケムさん(65)が、カンボジアの軍事力を「吹き飛ばしてしまえ」と気勢を上げた。

「彼らは停戦すると言い、合意に署名したが、発砲を止めなかった」と、ソピーさんは話した。

両国とも、相手側が攻撃を再開したと主張し、相手側が民間人を標的にしたと非難している。

カンボジアの町サムラオンの北西約25キロに位置する係争中の村カウンクリエルでは、8日の戦闘再開直後から警戒心の強い住民が避難を始めた。少なくとも48人が死亡した7月の紛争の記憶がまだ新しかったからだ。

「避難は2回目。私が住んでいるところは国境にとても近く、前回も今回も攻撃を受けた」と話すのは、村を離れたカンボジア人のマルン・サルンさん(31)。妻と2人の子どもとともに村を後にした。

マルンさんと家族は、11世紀に建立されたタークロバイ寺院に近いカウンクリエル村から脱出した最後の一団となった。コメが入った袋とわずかな調理用品しか持ちだす時間がなく、今は避難場所近くの池で釣った魚で家族を養おうとしている。

マルンさんは、タイが再びカンボジアを攻撃するとは思ってもみなかったし、2度も村から避難することになるのは予想外だったと話す。

「緊張はあるかもしれないが、ここまでの事態にはならないだろうと思っていた。特にトランプ米大統領が停戦を仲介してくれた後は、もう2度と戦闘にはならないと思っていた」

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