メキシコのペニャニエト大統領は5日、トランプ米大統領がメキシコ国境の警備に州兵部隊を動員するよう指示したことを強く非難した。

トランプ大統領は国境の壁建設資金を巡り、米議会からもメキシコ政府からも支持を得られていない。大統領はこの日、国境沿いに壁が建設されるまで、州兵に国境を警備させることを示唆した。

これに対しペニャニエト大統領は、両国の不和につながる原因を作らないよう求め、二国間関係においてもっと敬意を持つことを要請。「トランプ氏の最近の意思表明が、国内政策や法律、議会に関連する問題への不満から来るものだとするなら、トランプ氏が監督すべきなのはそれらの問題であって、メキシコ国民ではない」と述べた。

メキシコが米国、カナダと行っている北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉は何カ月も膠着しているが、最近になって予備的な合意に達する可能性が出ている。

ペニャニエト大統領は「トランプ大統領がメキシコと合意したいなら、こちらはいつでも用意ができている」と述べた上で「われわれの行動が、否定的なレトリック(修辞)で定義されることは看過できない」と話した。

[メキシコ市 5日 ロイター]
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