Maki Shiraki Daniel Leussink

[東京 11日 ロイター] - トヨタ自動車は、米国ケンタッキー州の工場での高級セダン「レクサス ES」の生産を今年いっぱいで終了し、その後、スポーツ多目的車(SUV)の「RAV4」と「ランドクルーザー」をベース車両にした電気自動車(EV)2車種を生産する計画だ。事情に詳しい関係者が10日までに明らかにした。

来年発売する予定の次期レクサスESは日本国内で生産し、米国向けは日本から輸出する予定。レクサスESの生産を巡っては、トヨタは2021年10月時点で、次期モデルチェンジの前に米国ケンタッキー州の工場から日本に移す方針をすでに公表しており、生産を日本に移管する意思決定は「トランプ関税とは無関係」(関係者)という。

トヨタ広報担当者は、ケンタッキーの工場での生産計画の詳細は控えたが、ロイターの報道を受けて「2種類の3列シートSUVの新型EVをケンタッキーの工場で組み立てる計画だ」とコメントした。

米国におけるレクサス車の生産は現在、ケンタッキー州の工場で「ES」、インディアナ州の工場で大型SUV「TX」を手掛けている。

トヨタ広報はまた、インディアナの工場では、西工場で大型SUV「グランドハイランダー」の組み立てを続けるとともに、生産量増加に対応するため、東工場でも同車両の組み立てを追加すると説明した。

9日付の日本経済新聞電子版は、トランプ関税を背景としてトヨタが米国でのレクサス車の生産拠点を2カ所から1カ所に減らすと報じたほか、レクサスESの日本への生産移管に伴い、空いた米国での生産ラインではハイブリッド車(HV)などの生産を増やすと伝えた。

トヨタ広報は、日経報道に対して「当社が発表したものではない」とした上で、より良い車づくりの実現に向けて「生産についても常に最適な体制を検討している」とコメントした。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。