[パリ 15日 ロイター] - フランスの大手自動車メーカー、ルノーは15日、ルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)が7月中旬に退任すると発表した。フランス紙フィガロは、デメオ氏が高級ブランドのグッチを抱えるケリングのCEOに転身すると報じた。
エネルギッシュなイタリア人のデメオ氏はルノーのトップを5年間務め、電気自動車(EV)へのシフトや、資本・業務提携を結んでいる日産自動車への出資比率を大幅に引き下げるなどの経営戦略を指揮してきた。ルノーは「デメオ氏は、自動車業界以外での新たな挑戦のために退任する決意を表明した」との声明を出した。
ケリングはフィガロとの報道についてコメントすることを避けた。
ケリングでは、創業家のフランソワ・アンリ・ピノー氏が2005年から会長兼CEOを務めてきた。前任は父親で創業者のフランソワ・ピノー氏で、これまで創業家が経営を支配してきた。
情報筋は13日にロイターに対し、ピノー氏が外部人材を招いてCEO職を任せることを検討していることを明らかにしていた。イヴ・サンローラン、バレンシアガの両ブランドも抱えるケリングは、16日に予定していたアナリスト向けのイベントを急きょ中止した。
ケリングは稼ぎ頭のグッチのデザイナーが交代したことで業績が悪化したことなどが響き、株価は過去2年間に60%超下落していた。