3. 稼ぎ頭はどっち?

夫婦間の収入バランスは家事の分担率を大きく左右する。フルタイムの共働き世帯の場合、男性は自分が稼ぎ頭である場合のほうが家事や育児を平等に分担しなくていいと答え、実際も妻任せにしがちだ。

一方、女性が稼ぎ頭の場合はより平等で、妻より収入が少ない、あるいは働いていないなど妻の稼ぎに頼っている男性は、そうでない男性に比べてはるかに育児を担う時間が多い(それでもまだ妻よりは少ない)。

4. 妻の仕事も重要

妻が長時間働き、学歴も収入も夫より上という世帯のほうが、男性が育児をする時間は増える。だが家事となると事情が違い、妻の収入が多いほど夫の家事分担が大幅に増えるわけではなく、妻がこなす家事が大幅に減る。

例えば、掃除や食事の後片付けで手抜きする、食事をテイクアウトにしたりお手伝いさんを雇ったりする、といった具合だ。夫が家事を引き受ければ理想的かもしれないが、「外注」という方法でも女性の家事が減るのは格差解消に役立つだろう。

5. 「女の仕事」をしている夫のほうが家庭で協力的

夫の職業も重要だ。ノートルダム大学のエリザベス・マクリントック教授によれば、看護や人事など女性中心の職種で働く男性は、男女混合あるいは男性中心の職種で働く男性に比べて家事分担率が最も高い。

女性中心の分野で働くことを選ぶ男性のほうが、男女の役割について進んだ考えを持っているからかもしれない。1日中女性に囲まれて仕事をしているので、妻への思いやりが増すせいとも考えられる。

6. ママが留守だとパパが頑張る

労働者階級でよくあるように、夫は夜勤、妻は昼間働くなど、夫婦で仕事の時間がずれる世帯のほうが、夫がお弁当を作ったり食器を洗ったりする時間が大幅に増える可能性が高い。夫が家にいるときは妻は仕事でいないため、「男手一つ」で子育てをする時間もそうでない男性よりはるかに多い。

労働者階級の男性のほうが男女の役割について保守的な考えを持ちがち(かつ特に男社会の業界で働きがち)ではあるが、現実問題として託児所やベビーシッターを利用すれば高くつく。結局、経済的なニーズこそが男女平等を実現する最大の武器なのかもしれない。

というわけで、家事と育児を平等に分担してくれそうな男性の特徴をあれこれ頭の中で考えてみれば、理想的なイクメンの条件は次のようになる――高学歴で進歩的な考えを持ち、女性中心の職種で働き、妻より稼ぎが少なく、妻が仕事に出ているときに家にいる時間が長い。

この条件にぴったり当てはまる男性はほとんどいないかもしれない。それでも男性がさまざまな面で家庭のことに参加する機会が増えるにつれて、洗濯物の少なくとも半分は畳む男性が増えると思いたい。

(筆者は父親と母親の役割分担、および職場での格差と差別を専門に研究している)

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