Maria Martinez

[ベルリン 10日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が10日発表した1月の輸出は増加予想に反して減少した一方、鉱工業生産は増加した。トランプ米大統領の関税政策など地政学的な不確実性がある中でユーロ圏最大のドイツ経済を復活させる上で、次期政権が直面する課題が示された。

輸出は前月比2.5%減少。ロイターがまとめた市場予想は0.5%増だった。

輸入は前月比1.2%増加した。

貿易収支は160億ユーロ(173億4000万ドル)の黒字。黒字額は昨年12月の207億ユーロから減少、前年同月の253億ユーロからも減少した。

1月は輸出の大半は米国向けだったが、前月比4.2%減少した。

欧州連合(EU)諸国向け輸出は前月比4.2%減少、EU域外への輸出は0.4%減少した。

INGのマクロ部門グローバル責任者カルステン・ブレゼスキ氏は今回の統計について「産業大国として知られるドイツにとって、かなり不名誉な結果だ」と指摘した。

一方、鉱工業生産は前月比2.0%増と、市場予想(1.5%増)以上に増加した。昨年12月の鉱工業生産は前月比1.5%減に上方改定された。

コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ソルヴェーン氏は、1月の鉱工業生産は昨年10─12月の平均を上回ったとし、今年初めのドイツ経済が再び小幅にプラス成長を回復した可能性が期待できると指摘した。

ただ、1月鉱工業生産の増加と12月の上方改定にもかかわらず、変動の少ない3ヵ月ベースでみると、11─1月の鉱工業生産は直近3カ月と同じ水準となり、鉱工業の停滞が示された。

INGのブレゼスキ氏は鉱工業生産は現在でもコロナ禍前の水準を10%ほど下回っていると指摘。1月のデータはドイツの産業低迷が底を打ったことを裏付けるものだが、実質的な好転と呼ぶには時期尚早だとした。

1月の鉱工業受注は前月比7%減少した。

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