[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米大統領は20日、不法移民の流入阻止に向け、国境関連の複数の大統領令に署名した。南部国境における移民問題で国家非常事態も宣言し、犯罪組織をテロ組織に指定した。
トランプ氏は、両親が合法的な移民資格を持たない米国生まれの子どもへの市民権付与を阻止する大統領令に署名。難民再定住プログラムの4カ月間停止につながる可能性のある大統領令にも署名したが、具体的な内容は現時点で不明。
トランプ氏は就任演説で言及した大統領令で、外国人のギャングや犯罪組織を米国から一掃するために1798年制定の戦時法「敵性外国人法」を発動すると表明した。
同氏の就任直後に国境管理当局は、バイデン政権が導入した移民の合法的な入国を可能にするプログラムを停止したと発表した。
人権団体のアメリカ自由人権協会(ACLU)は20日、連邦裁判所への申し立てで、同プログラム停止によってメキシコ国境での唯一の難民申請の道が失われたとして争う姿勢を示した。
トランプ氏は就任演説で、米国で難民申請した不法入国者をメキシコ側に戻して同国内で待機させる制度を復活させるとも表明。「全ての不法入国は直ちに停止され、数百万人の犯罪を犯した外国人を出身地に送還する手続きが開始される」と語った。
同氏の計画についてメキシコ政府のコメントは得られていない。シェインバウム大統領は20日の定例会見で平静を呼びかけ、政府は対応する前にトランプ政権の措置の詳細を確認する必要があると述べた。