Costas Pitas

[ワシントン 3日 ロイター] - 米大統領選を戦うトランプ前大統領の妻メラニア夫人は3日、Ⅹに投稿した動画で、女性の個人の自由という権利に妥協の余地はないと述べた。人工妊娠中絶の権利を巡りトランプ氏と異なる立場を示したとみられる。

8日に出版予定の回顧録「メラニア」を宣伝する動画で「個人の自由という、全ての女性が出まれた時から持つこの基本的な権利に関し、妥協の余地がないのは間違いない」とし、「『私の体、私の選択』とは実際に何を意味するのか」と問いかけた。

回顧録の一部を2日に報じた英紙ガーディアンによると、メラニア夫人は「個人の自由という女性の基本的権利、自身の生命に対する権利は、本人が望むなら妊娠を中絶する権利を女性に与えている」と記している。

トランプ氏はこの件について夫人と話し、回顧録では自身が信じることを記すよう伝えたと説明。FOXニュースで「自分の心に忠実であるようにと言った」とし、「この問題を巡っては(中絶禁止で)例外を認めない非常に極端に右派の人もいれば、やや異なる立場の人もいる」と述べた。

トランプ氏はこれまで妊娠15週以降の中絶を全米で禁止することに支持を示唆していたが、4月には、連邦最高裁が中絶を憲法上の権利だと認める「ロー対ウェード」判決を覆してから初めてとなる大統領選では、政治的配慮が優先されると述べた。

トランプ氏は中絶に関する規制の是非は各州が判断すべきだとし、レイプや近親相姦(そうかん)による妊娠や母体に危険がある場合は規制の例外にすべきとの考えを示している。

大統領選でトランプ氏と対決するハリス副大統領の陣営は「全米の女性にとって残念なことに、トランプ氏の意見はメラニア夫人と完全に異なる」と指摘した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。