[12日 ロイター] - 格付け会社フィッチは12日、イスラエルの格付けを「Aプラス」から「A」に引き下げた。パレスチナ自治区ガザでの戦闘が長期化する中、地政学リスクが高まっているとした。見通しは「ネガティブ」に据え置いた。

「ガザでの紛争は2025年に入っても続く可能性があり、他の戦線に拡大するリスクもある」との見方を示した。

イスラエルとイランやその代理勢力との緊張の高まりは、多額の追加軍事支出、インフラの破壊、経済活動や投資への打撃を意味する可能性があると指摘。

イスラエル政府が国境防衛強化に伴い、軍事費を戦闘開始前の水準から対国内総生産(GDP)比1.5%近く恒久的に増加させると予想した。

「国家財政は打撃を受けており、24年には財政赤字がGDPの7.8%に達し、中期的には債務がGDPの70%を超えると予想している」とし、軍事費拡大と経済の不透明感が持続すれば、債務水準は25年以降増加傾向が続くと見込んだ。

イスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤがイランで殺害され、ヒズボラの司令官シュクル氏がベイルートで殺害されたことを受け、ガザ紛争がより広範な中東戦争に発展する恐れが高まっている。

フィッチは、イスラエルとイランおよびその同盟国間の緊張の高まりが追加軍事費やインフラの破壊、経済活動と投資への打撃につながるとの見方を示した。

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