この続編で最も不満なのは、女性の扱いだ。中年になった彼女たちには、男たちのような「生きる喜び」が感じられない。少年のように振る舞う男性陣はいつまでも若いのに、レントンの元彼女ダイアン(ケリー・マクドナルド)やベグビーの妻ジューン、ゲイルにその選択肢はない。女たちは、狂暴な男たちや絶望的な麻薬常用者との腐れ縁に疲れ果てている。

私のように『トレインスポッティング』のキャストと同年代の観客は、続編で強烈なノスタルジアに襲われるだろう。スパッドのヘロイン依存が書くことへの情熱にすり替わったときに、それが明らかになる。彼がノートに走り書きする若い日の記憶には、ベグビーの野蛮な心も静める力がある。

プロットの巧みなひねりによって、クライマックスは盛り上がる。だが私は人間関係のドラマのほうに興味を抱いた。波乱に満ちた友情関係を自ら体験した者にとって、『T2』の旅は前作の若々しい高揚感よりはるかに強烈だ。

≪映画情報≫

T2 TRAINSPOTTING

『T2 トレインスポッティング』


―――――

監督/ダニー・ボイル

主演/ユアン・マクレガー

   ジョニー・リー・ミラー

日本公開は4月8日