[東京 31日 ロイター] - 経済産業省が31日発表した4月鉱工業生産指数速報は前月比0.4%低下となった。半導体製造装置などの減産で3カ月ぶりの減少。ロイターの事前予測調査では同1.5%上昇と予想されていた。
生産予測指数は5月が前月比1.9%上昇、6月が同1.2%上昇となった。経済産業省は生産の基調判断を「緩やかな持ち直しの動き」として据え置いた。
予測指数には上振れ傾向があり、この影響を除去した試算値は前月比2.6%低下だった。
<スマホ・車載機器向けパネル装置も減少、企業マインドは弱気>
4月に前月比で大きく減産したのは生産用機械で、うち半導体製造装置やフラットパネル・ディスプレイ製造装置が主な低下要因だった。
前月比で半導体製造装置は24.6%減、フラットパネル・ディスプレイ装置は66.6%減だった。半導体製造装置の輸出額は韓国、中国、米国の順で減少しており、米国による対中規制の影響は現時点ないと経産省では見ている。フラットパネル装置はスマートフォンや車載装置向け需要減による輸出減少が響いた。
一方、コンベヤなど汎用・業務用機械、半導体メモリーなど電子部品・デバイスは前月比で増産。経産省幹部によると、半導体メモリーは「スマートフォン向け需要が減少しており、水準が底に近い中での上下」で、先行きが厳しいとの声も多い。
経産省では企業の生産計画と実績の乖離から企業の生産マインドを定量化しており、「海外景気の下振れが続いており企業のマインドは弱気」と判断している。
(竹本能文 編集:青山敦子)