[シウダフアレス(メキシコ)/エルパソ(米テキサス州) 12日 ロイター] - 米国では12日、移民流入制限措置「タイトル42」に代わる入国管理体制が敷かれた。バイデン政権は不法越境者には難民申請を制限するなどの措置を講じたが、南部国境に移民が殺到して収容施設が逼迫するとの懸念があり、当局は警戒を強めている。
不法越境者の即時強制送還を可能にしたタイトル42が失効するのを前に、ここ数日は移民流入が急増していた。移行直前にバイデン政権の国境管理策に反対する訴訟が相次ぎ提起されたことも混乱を招いた。
ただ、米国土安全保障省の高官は記者団に「国境で引き続き高水準の非市民に対応しているが、前夜に急増したということはない」と述べた。
国境警備隊員の労働組合、全米国境警備協議会(NBPC)によると、米税関・国境警備局(CBP)の国境施設に収容されている移民は12日時点で約2万5000人で、数日前の過去最高水準から減少。移行を前に不法越境者は1日当たり約1万人に上っていた。
米テキサス州エルパソとメキシコのシウダフアレスの国境では手続きを待つ数百人の移民が並んでいるのが見られた。
マヨルカス国土安全保障長官はMSNBCに対し、バイデン政権の不法越境者に対する難民申請制限は移民に合法的な入国を促す狙いがあると説明。移行には困難を伴うと語った。