[東京 27日 ロイター] - 野村ホールディングス株価が大幅に続落し、一時8%超安となった。同社が26日に発表した2023年1─3月期の連結決算(米国会計基準)では、純利益が74億円(前年同期比76%減、前四半期比89%減)となり、嫌気する動きが先行した。株価は年初来安値を更新した。
インベストメントバンキング部門で案件が先送りになるなど、ホールセール部門が2期連続赤字と苦戦した。「市場予想を下回り、売りが先行しやすい。自社株買も株価を押し上げるには迫力不足。減配のイメージも良くない」(国内運用会社のファンドマネージャー)との見方が聞かれる。
26日には、3500万株(発行済み株式の1.1%)・取得総額200億円を上限とする自社株買いを決議したと発表した。23年3月期の年間配当は1株あたり17円(前期は22円)。
これまで30%としていた連結配当性向を40%以上に引き上げたが「利益が下がると、あまり意味がない」(国内証券のアナリスト)との受け止めも出ている。自己株式取得による株主還元分を含めた総還元性向50%以上は変更していない。
一方、「市況次第の側面もあり、先行きを過度に悲観することもないのではないか」(先の運用会社ファンドマネージャー)との声もある。
24年3月期の業績・配当予想は非開示。IBESがまとめたアナリスト7人による連結純利益の予想平均値は25日時点で1784億円だった。足元では1670億円に低下しているが、23年3月期実績の前期比35%減の928億円からは増益の市場予想となっている。