セージは肺挫傷を負い、尾骨と肋骨、足の骨を骨折していた。けがは1カ月以上前から負っていたらしく、継続的に虐待を受けていたと思われる。

MSPCAのクリス・シンドラー法執行部長は言う。「セージは昨年暮れ、ビルから転落してここの病院に連れて来られたことがある。その時は虐待を疑う理由はなかった。しかし今回の事件で新たな事実が明らかになった」

体にも心にも傷を負いながら、セージは回復の兆しを見せ始めた。「最初は怖がって引きこもっていたけれど、日ごとに人懐こくなっていった」とスタッフは伝えている。

7月31日、もう大丈夫と判断して里親の募集を開始したその日に、セージは引き取り手が決まった。心を傷め続けてきたスタッフは喜びに包まれた。

MSPCAエンジェル広報のサラローズ・ブレナーは本誌の取材に対し、セージの里親決定を「希望の光」と形容し、「愛情と献身の力は素晴らしい。この子は生き延びただけでなく、元気いっぱいになった」と感慨深げだった。

セージのようなケースは決して珍しくはない。保護団体などはこうした実情をもっと知ってもらいたいと訴え、虐待に対する法制度の強化や厳罰化を求めている。

「動物虐待が別の事件の兆候になることもある」とシンドラーは話し、「動物福祉のためだけでなく、市民の安全のためにも警戒しなければならない」と指摘している。

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