なぜ月が有力候補になる?

エラリーは本誌に対し、地球外生命体の潜伏先として月が有力候補となる理由も説明している。

「非常に多用途な素材」であるアルミニウムが「豊富で容易に入手可能」であるのに加え、「重力が弱く(機械などの)製造作業が容易に行えること」ためだという。

エラリーは査読前論文の中で、これまでの研究を踏まえつつ、太陽系の探査は「商業的産業化へと収束しつつある」ため、「何を、どこで探すべきか」を明確にするべきだと主張した。

「小惑星の資源について検討した結果、自己複製の制約条件を考慮すると、自然現象と区別できるような加工の証拠を見出すのは難しい。月は製造拠点として理想的だ」

エラリーはさらに、月に存在する材料を用いて原子炉を建設することも可能だと指摘。原子炉の稼働によって、過去の核反応の化学的痕跡が残る可能性があると示した。

「将来的に資源を利用するために、自己複製探査機が資源と共に人工物を埋めた可能性がある。そのような贈り物は、ある一定の技術水準に達して初めて検出、理解が可能となる。採取した資源と引き換えに残された可能性が最も高いものは、あらゆるものを自動で製造できる装置だろう」

太陽系内探査を早期に行うべし
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