赤ちゃんのこんなサインには注意が必要

ゴーマン氏は、注意すべきいくつかの「レッドフラッグ」を挙げている。

「赤ちゃんが泣いても、授乳、抱っこ、または昼寝で落ち着くようなら、それは通常の自己調整である」と彼女は説明する。

「しかし、泣き方が激しく、数時間続き、すべてのニーズを満たしても泣き止まない場合は、逆流症や不快感、病気などのサインである可能性がある」

コールマン氏は、「クライングカーブ」と呼ばれる発達パターンにも言及している。これは、生後すぐから泣く時間が増え、生後6〜8週頃にピークを迎え、その後徐々に減少していくという現象である。

このピーク期に、多くの母親がメンタルヘルスの支援を求める傾向があるという。

「赤ちゃんを落ち着かせられないことで、親はしばしば『自分は失敗している』と感じてしまう」とコールマン氏は語る。

「しかし、この現象を理解し、自分は間違っていないと知ることが極めて重要である。たとえフラストレーションを感じても、これは正常な発達過程にすぎない」

もし泣き続ける場合は、授乳の異常、ぐったりしている様子、発熱、おむつの回数の変化など、深刻な不調の兆候に注意を払う必要がある。

コールマン氏は、親の直感を信じることの重要性を強調している。「何かがおかしいと感じた場合、ためらわずに医療機関へ相談するべきである」と彼女は述べる。

さらに、親自身が不安、過刺激、緊張を感じていると、その感情が赤ちゃんに伝わり、赤ちゃんがより落ち着かなくなることがある。

ゴーマン氏は、「まず親自身が心を整えること」が最も重要だと指摘する。「反応する前にゆっくり深呼吸をする、穏やかな音楽を流す、あるいは短時間外に出て気分をリセットするなどの方法が有効である」と彼女は助言する。

パートナーや支援してくれる人がいる場合は、短い休憩を取ることも推奨される。

「どんなに困難な状況でも、親が深呼吸をしたり、落ち着いた声で話したりする姿を見せることは、赤ちゃんに『自己調整』の方法を教えることにつながる。それは親が子に与えられる最大の贈り物の一つである」とゴーマン氏は結んでいる。

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