しかしながら、合金は法律で現在標準化されているため、こうした金属分析によるマッピングはもはや不可能であり盗難された時は役に立たないだろう。
「犯罪者が作品を溶かしてしまうと合金の特定が不可能になる」とパオリッロ氏は語った。
イタリアの大半の宗教美術品と異なって「サン・ジェンナーロの宝物」はバチカンや国家が所有していない。このコレクションはナポリ市民が所有し、1527年に設立された世俗機関「デプタツィオーネ」が管理している。
「サン・ジェンナーロの宝物」は地元マフィア「カモッラ」の強盗未遂事件が1975年に起きた後、約30年間ナポリ銀行の金庫に保管されていた。
2003年に一般公開が再開されて以降、ナポリの犯罪指数が高止まりしているにもかかわらず、強盗事件は報告されていない。
「当館の窓は全て盗難防止対応で警報器が付いている。入り口は軍が24時間体制で警備している。万が一、何かが盗まれたとしても宝石のマッピングによって識別が可能だ」と、デプタツィオーネのリッカルド・カラファ・ダンドリア副会長は語った。
「ナポリ市民は守護聖人に対する深い信仰心から宝物に手を触れないし、またほかの誰にも決して触れさせないだろう」

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