──このドラマのすごいところはどこ?
2つの視点があるってことかな。チェリーのやることもローラのやることも、「ああ、自分もそうするかな」と思えて、だから誰もが共感できる。私はこの作品を(ヒロインの視点ばかり強調する)メロドラマにはしたくなかった。
──チェリーとローラはなんでこんなに反目する?
どちらも正義感が強く、互いに自分が正しいと信じている。そして絶対に諦めない。だからすごいことになる。2人のパワフルな女性が顔を突き合わせるのだから、それは大変。2人はよく似ている。状況が違えば、大の仲良しになれたかもね。
──過去の監督作と比べて、今回は何が違った?
今までは、ドラマを一から作り上げる機会がなかった。過去に監督した作品では、全て事前にレールが敷かれていた。
全体の雰囲気も、カメラをどういうふうに使うかも先に決まっていた。でも今回のドラマでは、全てを自分で選ぶことができた。
──今までの経験が生きた?
私も来年で60歳、思えば長い道のりだった。何かを目指してきたわけじゃない。ただ物語を語り、みんなとシェアするのが好きなだけ。
役者は感動を与えるのが仕事だけれど、私は観客として自分が感動するのも好き。語り、語られる。そういう関係をこれからも続けていきたい。
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