今回の分析結果は、女性が男性よりも地磁気の乱れに対して脆弱である可能性も示唆しており、これはほとんど文献で取り上げられてこなかった観点だ。「このテーマについての重要な先行研究はほとんど見当たらなかった。今後の研究課題として残る」とヘゼンデ氏は付け加えた。
太陽は約11年周期で活動の強弱を繰り返しており、現在は、昨年末から今年初頭にかけての「極大期(Solar Maximum)」サイクルの最中だ。この時期には太陽嵐の発生頻度が高まる傾向にある。
INPEをはじめとする宇宙機関は、こうした地磁気の乱れを継続的に監視しているが、その発生タイミングを正確に予測するのは依然として困難だという。
「世界中の科学者たちが、地磁気の乱れの発生を予測しようと取り組んでいるが、現時点ではその精度は高くない。ただ、こうした予測技術が今後さらに発展し、地磁気の乱れが心臓に与える影響が確認されれば、すでに心疾患を抱える人々に対して、公衆衛生の観点から予防戦略を検討することも可能になる」と、ヘゼンデ氏は語った。
Reference
Rezende, L. F. C., De Paula, E. R., Muella, M. T. A. H., Dutra, S. L. G., Rosa, R. R., Saldiva, P. H. N., & Ometto, J. P. H. B. (2025). Influence of geomagnetic disturbances on myocardial infarctions in women and men from Brazil. Communications Medicine, 5(1), 247. https://doi.org/10.1038/s43856-025-00887-7
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