現生人類と共存していた可能性も
本研究を主導した復旦大学の倪喜軍(ニー・シーチュン)教授は、BBCの取材に「最初に結果が出たとき、われわれは信じられなかった。(この化石は)こんなにも過去までさかのぼれるのか?と。しかし、われわれはすべてのモデルを検証し、あらゆる手法を用いて再検証を重ねた。そして今では、自信を持ってこの結果を信じているし、非常に興奮している」と答えている。
これまでホモ・サピエンス、デニソワ人、ネアンデルタール人は、共通の祖先から約70万〜50万年前に分岐したと考えられていた。そして、分岐前の「謎の祖先X」の正体は未だ分かっていない。
今回の分析によれば、デニソワ人と現生人類が最後に共通の祖先を持っていたのは約132万年前であり、ネアンデルタール人はさらにその前、約138万年前にその進化系統から分岐したと考えられている。
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