ヘロニモ氏は「Appleが1つの国にだけ依存するのは、もはや現実的ではない」と語る。「たとえ米中関係が安定したとしても、将来的な混乱リスクを見越して、Appleのような企業は今のうちからレジリエンス(回復力)のあるサプライチェーンを構築している」

この戦略は、現時点では機能しているようだ。部品コストが上昇しているにもかかわらず、Appleはアメリカ市場における「iPhone 17」の価格をほぼ据え置きにしたうえ、一部モデルではストレージ容量を倍増させた。

アナリストたちは、これを中国以外での効率的な生産体制と量産しやすい素材選定の成果とみている。

問題は金属以外にも

Appleが進めるサプライチェーンの再構築は、素材の選定にとどまらない――そう専門家たちは指摘する。

「iPhoneはもはや単なる商業製品ではなく、地政学的なツールだ」と語るのは、インドの調査会社ザ・ナレッジ・カンパニー(The Knowledge Company)幹部のアンカー・ビセン氏だ。

関税により9億ドルもの追加コストが
【関連記事】