<ワクチンや治療薬も存在しない。蚊が運ぶ「東部ウマ脳炎(EEE)」を防ぐためには?>

米サウスカロライナ州の保健当局が、東部ウマ脳炎(EEE)による死者が20年以上ぶりに確認されたと発表した。EEEは感染した蚊によって媒介され、まれだが重篤な疾患の一つだ。

米疾病対策センター(CDC)によると、EEEは発症例こそ少ないものの、重症化すると致死率が約30%に達する深刻な病気で、生存者にも神経障害が残るケースが多い。主な症状には、発熱、頭痛、嘔吐、下痢、けいれん、行動の変化、強い眠気などが含まれる。

CDCによれば、アメリカ国内で報告される症例数は毎年わずかで、主に東部およびメキシコ湾岸地域の州で発生している。現在このウイルスに対するワクチンや治療薬は存在しない。

ビューフォート郡当局は19日、東部ウマ脳炎による死者が確認されたことをサウスカロライナ州公衆衛生局に報告。州内でこの病気による死者が出たのは2003年以来、初めてだった。

郡は公式ウェブサイト上で住民に向けて、「郡の蚊対策部門では、蚊が媒介するウイルスの有無を調べるため、郡内の蚊を定期的に検査している」と説明している。

そこには「ビューフォート郡では、トラックおよび航空機による防蚊対策のための散布作業を郡全域で継続的に実施している」と記されている。プライバシー保護のため、亡くなった人物の年齢や性別などは一切公表されていない。

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