<中国は涼しい顔をアピールしているが、米中貿易戦争によるダメージは確実に中国経済をむしばんでいるようだ>

中国経済が8月、大幅に減速した。中国国家統計局が9月15日に8月の各種経済統計を発表。一連の重要指標が軒並み予想を下回る結果だった。

例えば、8月の小売売上高は前年同月比3.4%増にとどまり、昨年11月以来最も低い伸びとなった。これはロイターが調査したエコノミストによる予測(3.9%増)を下回るものだ。

加えて、鉱工業生産の伸びも前年同月比5.2%増に減速し、7月(5.7%)から低下した。これは昨年8月以降で最も低い数値である。

これら経済指標は、関税問題を筆頭に、複数の経済問題について対米交渉を行っている中国政府にとって、極めて重要なタイミングで発表されたと言える。

中国の経済力、そして「アメリカの顧客がいなくても繁栄できる」という強気の姿勢は、現在進行中の米中貿易戦争において、中国が輸出規制の緩和を求めるうえでの重要な交渉材料とみなされてきた。

その交渉材料はもう使えなくなるのか。

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今もデフレからは脱却できず
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