海上作戦の支援に使用されていたタグボートはミサイル被弾

ドローン攻撃が行われたのは、クリミア第2の都市シンフェロポリから約13キロに位置するフヴァルディイスケ空軍基地。ヘリコプター2機が破壊され、被害額はおよそ2000万~3000万ドルに上るという。Mi-8は旧ソ連が設計した多用途ヘリコプターで、兵員輸送、物資輸送、医療搬送のほか、戦闘任務にも使用されている。

軍事情報サイト「Oryx」はウクライナ戦争における装備の損失を追跡しており、その情報によれば2022年2月のロシアによる侵攻以降、ロシア軍は159機のヘリコプターを失っている。

またBUK-2190と見られる軍用タグボートも、セバストポリ湾でウクライナ軍ミサイル攻撃により被弾した。GURによれば、この船はロシア海軍の作戦支援に使われていたという。ウクライナ側は、「今回の攻撃により、ロシアの精鋭部隊の戦闘能力が大きく低下した」と発表している。

今回の攻撃に先立って、ウクライナの特殊作戦部隊は8月末にクリミアのサキ空軍基地で、ロシアのS-300防空システムのレーダーを破壊したと発表していた。

今回の攻撃後、ウクライナのGURは声明で次のように述べた。「敵のMi-8ヘリコプター2機が破壊された。損壊したヘリの被害額は2000万~3000万ドルと推測される」「セバストポリ湾でも、ロシア軍への空爆中にタグボートBuk-2190が悲惨な最期を迎えた。一時的に占領されているクリミアの非武装化は続いている!」

クリミア半島では、軍事インフラを狙ったウクライナによる攻撃が頻繁に行われている。ドローン攻撃能力の向上により、ウクライナが奪還を誓うこの地域に対する攻撃は、今後も激しさを増していきそうだ。

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