<スリムなだけでなく、締まり、鉄のように硬く...強くなることを怖れてはいけない>

日本でも定着した「自重トレーニング」。その伝道者で元囚人、キャリステニクス研究の第一人者ポール・ウェイドによる『プリズナートレーニング 超絶!! グリップ&関節編 永遠の強さを手に入れる最凶の自重筋トレ』(CEメディアハウス)の「7章 ラテラルチェーン・トレーニング」より一部編集・抜粋。

◇ ◇ ◇

シックスパック(腹直筋)はフィットネス業界にゴールドラッシュをもたらしたが、それに次ぐミッドセクションの新たな金脈が注目を集め始めている。

シックスパックの両側を走るコードのようなかたちをした「腹斜筋(ふくしゃきん)」だ。新し物好きは、誰もがこの小さな筋肉をトレーニングしたがるようになっている。

【図】腹斜筋とは「ここ」 を見る

糖衣で覆わなければ完成しないケーキのように、腹斜筋を鍛えない限りミッドセクションは完成しない。そんな強迫観念をメディアが煽っている。

審美性を求めて、こんなにも小さな筋肉を分離して鍛えようとする情熱には、わたしでなくても病的なものを感じるだろう。

ヒトという種がナルシシズムに溺れやすいこと、膨大な時間とエネルギーを的外れで意味がない行為に費やす種であることを思い出させる。

美を求めるモチベーションを肯定的にとらえたとしても、実際にやっているトレーニングを見ると、確実に悪態をつきたくなる。

パーソナルトレーナーやコーチが推奨するエクササイズといえば、きまって、サイド・クランチ、ツイスティング・クランチ、サイドケーブル・クランチだ。そこに、ちゃちな「玩具」が加わるだけ。

これらのトレーニングが的外れなのは、小さな腹斜筋をわざわざ分離してトレーニングするからだ。

現代を象徴する「多面的な成功」が輝いた夜──シャルル・ルクレールが語った"FACETS"の価値
現代を象徴する「多面的な成功」が輝いた夜──シャルル・ルクレールが語った"FACETS"の価値
PR
分離して鍛えても意味がない
【関連記事】