物語の中で彼女たちは、新たなライバルに出会う。それが「Saja Boys(サジャ・ボーイズ)」という悪霊の少年グループで、人間の魂を狙うためにボーイズバンドの姿に偽装している。映画は、両グループがステージ上でも舞台裏でも、ファンの命を懸けて戦う姿を描いている。

Saja Boys - Soda Pop

一見突飛に思えるこの設定だが、その背景には韓国の伝統がある。韓国では女性の巫女が多く、家や家庭から悪霊を追い払う儀式を行ってきた歴史があるのだ。

映画には、伝統から現代に至るまで韓国文化のさまざまな要素が散りばめられており、見逃せない小ネタが数多く潜んでいる。そしてその中心にあるのは、もちろん「音楽」である。

本誌の取材に応じたアップルハンスは、「昔から音楽を中心に据えた映画を作りたいと思っていた。ただ、従来の形ではなく、新しいフォーマットで。それでマギーからこの企画を聞いたとき『これだ』と感じた」と語った。

さらにアップルハンスは「僕たち二人とも、音楽は世界に良い影響を与える力があると本気で信じている。だからこそ、音楽そのものを『超能力』として描けるキャラクターや神話をどう構築するか、そこが脚本作りで最初に突破すべき課題だった」と振り返る。

また、アップルハンスは長年にわたり韓国の文化やエンターテインメントの大ファンで、映画からドラマに至るまで、多くの作品からインスピレーションを受けてきたと明かした。

「最初のK-POPクラッシュ」は彼だった・・・
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