リス痘やリス線維腫症の可能性を指摘する声

この不気味な外見の原因はまだ特定されていないが、リス痘(squirrel pox)やリス線維腫症(squirrel fibromatosis)が原因ではないかという指摘があり、現時点では後者の可能性の方が高いと見られているようだ。

リス痘は主にイギリスのアカリスの間で見られることが多い。一方、リス線維腫症の症例は珍しく、通常は一度の事例で感染が確認されるのは10匹未満にとどまるという。ただしパークハーストによれば、1990年代後半には100匹規模の大規模な流行も起きている。

多くの場合は春の終わりから夏の終わりにかけて発生し、主な感染経路は蚊などの吸血昆虫だ。ハエの一部やダニなどもウイルスを媒介する可能性があり、リス同士の接触でも感染が拡大すると見られるとパークハーストは指摘する。

ここ数か月、こうした腫瘍のあるリスが米国内の民家の庭などで目撃される例が相次いでおり、不安の声が広がっている。デイリー・メールの報道によれば、7月にはRedditに「最初は何かを食べているところかと思ったが、よく見たら顔についているものだと気づいた」と投稿している。

パークハーストは、「年間の発症件数の少なさに加え、大半の人にはリスと直接触れ合う機会がない。このウイルスが人に感染したという記録はなく、多くの専門家は人間にとって深刻な脅威とは考えていない」と指摘する。

いずれにせよ、感染が疑われるリスを見つけてもむやみに触れたり捕まえたりせず、そっとしておくのが望ましいようだ。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます