
シャンカ吹きにより、上気道の筋肉が鍛えられる
研究者によれば、ほら貝を吹いたグループの成果は、深呼吸を行った対照群よりも有意に優れていたという。
「シャンカ吹きは、深い吸気と、口をすぼめた状態での力強い呼気を伴い、それが振動と抵抗を生み出す。その結果、軟口蓋(なんこうがい)や喉といった上気道の筋肉が鍛えられ、睡眠中に気道を開いたまま保つのに役立つと考えられる。また、ほら貝の独特な螺旋構造が、音響的・構造的に刺激を強めているかもしれない」とシャルマは説明する。
「CPAPは標準治療だが、快適ではなく、長期使用が難しいと苦労している人は多い。シャンカ吹きが取って代わるわけではないが、補助的あるいは代替的な手段にはなり得る。特に軽度から中等度のOSA患者や、CPAPが手に入らない、または高額で利用が難しい環境において有用だ」
睡眠時無呼吸症候群は、減量、禁煙、飲酒量の減少といった生活習慣の改善によって治療されることもあるが、多くの人はCPAPの使用が必要だ。
CPAPによる治療では、気道を広げるため、寝ている間に口や鼻に装着したマスクに空気をやさしく送り込む機械が使われる。効果は高いものの、不快と感じたり、継続して使うのに苦労したりする人もいる。
「ほら貝の持つ呼気抵抗と振動の効果は、気道筋トレーニング用の医療機器で再現できる可能性がある。これは今後の研究対象だ」とシャルマは語った。
ただし――と、彼は言う。
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