これは、ボディビルディングの影響を受けているからだろう。しかし、筋力の源泉になるのは、実際は、筋細胞を発火させる神経系であり、筋力やパワーは、主に神経系の情報伝達効率に左右されている。
肥大したボディビルダーのそれと比べると小さい筋肉なのに、強い筋力を発揮する。そういった人たちの筋肉は、神経系が開発されている。
強さを手にした男性のだれもが、真のパワーは、筋肉の大きさよりも関節や腱の強さから生まれると語る。
キャリステニクスが筋力を効率的に発達させるもうひとつの理由は、複数の筋肉群を協働的に動作させるからだ。
例えば、スクワットは、大腿四頭筋だけでなく、大臀筋、小臀筋、脊柱、股関節、腹部と腰、さらにはつま先の筋肉まで働かせる。正しく行うブリッジでは100以上の筋肉が働くことになるのだ!
この事実は、上記の理由「自重力トレーニングは有用で機能的な運動能力を発達させる」と完全に重なる。なぜなら、わたしたちの体は、複合的、全体的に動作するかたちで進化したからだ。
多くのボディビルディングの動作(特にマシンで行われるもの)は、ある筋肉を人工的に分離して鍛えるので、不均等な発達と偏った機能性をつくり出す。
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