「今日の社会的セーフティネットは、とても安全と呼べるものではない」と、コロンビア大学ソーシャルワーク学部のロブ・ハートリー教授は本誌に語った。「だが(UBIのような)所得保障制度なら、家族が生活していくための最低限の基盤を提供できるかもしれない」

「肝心なのは、『支援に値する』ことを証明しなくても、尊厳をもって生きるのに十分なお金を誰もが確実に手に入れられるようにすることだ」と、カナダの医療経済学者でベーシックインカム研究者のイブリン・フォルジェは語る。

スタンフォード大学のベーシックインカム研究所の創設者ジュリアナ・ビダダヌレは、無条件の給付にすれば、生活保護の受給資格審査という時間とコストがかかる手続きがいらなくなると語る。

「官僚的で行政コストも大きい資格審査の手間が減り、国家機関が貧困にあえぐ人々の暮らしに介入する事態も防ぐことができる」と、ビダダヌレは言う。「申請も質問もなく絶望的な貧困から解放され、自由に生きるための真の権利が実現する」

2025年に実験中の国は?
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