中国の習近平国家主席は、新産業を発展させつつも工業生産力を維持する必要性を改めて強調した。国営新華社は8日伝えた。

新華社によると、習氏は視察に訪れた北部山西省で「実体経済と、その中に含まれる重工業を放棄すべきではない」と発言。

「技術革新を通じた工業の変革と刷新」を強調する一方で、変革や発展は安全保障と安定の範囲を決して超えてはならないとくぎを刺した。

習氏は今年に入って行った6回の地方視察で、人工知能(AI)や新エネルギーといった「戦略的新産業」を積極的に取り込みながら、重工業分野における中国の強みを保持し、さまざまな製品の自給態勢を強化する必要を訴えてきた。いずれも米国との貿易と地政学上の緊張が高まっていることが背景にある。

これらの視察で習氏は、既存産業を解体せず、秩序的に改善を進めていくよう訴えている。

今回訪問した石炭産出量が中国で最も多い山西省については「資源ベースの経済」の変革を呼びかけた。

習氏は「山西省は石炭産業を高付加価値で高価格の製品に転換し、太陽光や水素、風力発電産業を構築すると同時に、国家の石炭供給にも責任を負わなければならない」と主張した。



[ロイター]
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