イギリスのクランフィールド大学で航空宇宙学部長を務めるグラハム・ブレイスウェイト教授(王立航空協会フェロー)も本誌の取材に対し、エンジン問題で航空機が引き返す事態は異例だとしながらも、センサーの問題や、それ以上に深刻な問題を見越した措置だった可能性があると指摘した。

「メンテナンス施設や代替機があるからという理由で、特定の空港に戻ることもある」

「今回の場合、もし同機のエンジンに問題があったのであれば、海上での長時間飛行は不可能だった。従って引き返すことが最も安全な対応だった」

今回のような長距離便は重量が重くなることから、ブレーキやタイヤにかかる負荷がさらに増した可能性もあるという。

「搭乗者にとっては劇的に見えるかもしれないが、安全システムが正常に機能している」とブレイスウェイト教授は解説している。

(翻訳:鈴木聖子)

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 戦争インフレ
2026年4月28号(4月21日発売)は「戦争インフレ」特集。

ホルムズ海峡封鎖でガソリン・日用品が高騰。世界経済への悪影響と「出口」を読み解く

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます