欧州自動車部品工業会(CLEPA)によると、一部の欧州自動車部品メーカーはレアアース不足で、すでに工場や生産ラインの操業を停止している。CLEPAのベンジャミン・クリーガー事務総長は「遅かれ早かれ、これは誰もが直面することになる」と警告する。

自動車ではサイドミラー、ステレオスピーカー、オイルポンプ、ワイパー、燃料漏れセンサー、ブレーキセンサーなど多くの部品にレアアース磁石モーターが使われている。

コンサルティング会社アリックスパートナーズによると、中国は世界のレアアース採掘の最大70%、精製能力の85%、レアアース金属・合金・磁石生産の約90%を支配。国際エネルギー機関(IEA)によると、平均的な電気自動車(EV)はレアアース元素を約0.5キロを使用する。ガソリン車はその半分という。

 

中国依存脱却に苦戦

米ネブラスカ州でレアアース開発を進める鉱山会社ニオコープのマーク・スミスCEOは「中国は、いつでもレアアースという切り札を使える」と指摘。

自動車業界は中国依存からの脱却やレアアースを使わない磁石の開発を目指しているが、多くのケースでは採算の取れる規模を実現するまで何年もかかるという。

ゼネラル・モーターズ(GM)やBMW、部品メーカーは、レアアースへの依存度が少ないモーターの開発を進めているが、コスト削減につながる生産規模には達していない。

単なる警告射撃か