<女性たちは「努力は報われるもの」と信じて頑張り続ける傾向にある。しかし、どれだけ努力してもいまだ自信が持てない状況にあるのはなぜだろうか。この現象は、日本人女性に限った話ではないのである。>

本記事では、10年以上ロングセラーになっている『なぜ女は男よりも自信をもてないのか』(CEメディアハウス)を参考に考えてみたい。

本書は、アメリカで活躍する女性たちへの取材だけでなく、科学的な側面からも女性の「自信のなさ」を明らかにし、アメリカで物議を醸し「自信」論争の発端となった一冊である。

<1回目はこちら>

自信の欠如から発言数が少なくなる女性たち

「女性が自分たちの能力を低く見積もりがちなのは、女性たちがチャンスを自ら手に入れに行きたいと思っているかどうかということを表わしています」アーリンガーが言う。

「彼女たちは一般的に自分の能力に対してあまり自信がないため、成果を求められるタスクを遂行しているときも、自信がもてません。そのため、自らチャンスを追求したがらなくなってしまうのです」自信の欠如が招く、具体的な例だった。

私たちが本能的に感じていたことを、データは裏づけている。例えば、私たちは女性の数が圧倒的に少ない現場では、ほとんどの女性の口数が少なくなることを知っている。

会議室に入り、なかを見て、部屋の後ろのほうに座ろうと決める。会議中、それほどすばらしいアイデアでないと思うものは、自分たちの胸にしまっておく。

そして、隣に座った男性の同僚が、自分が胸にしまったそのアイデアとまったく同じことを提案し、それがとても賢く聞こえたときは、自分自身に対して腹を立てるのだ。

プリンストン大学の研究チームは、ボランティアのグループに話し合いが必要なタスクを与え、男女の比率を変えた場合、女性の発言数がどのくらい少なくなるか調査した。

あるケースでは、女性のほうがマイノリティの場合、男性より75%も発言率が下がったという。

私たちは、自分の発言がそれほど価値のないものだと思っているのだろうか? それとも、ただそれを吐き出す度胸がないだけ? どちらにしろ、私たちは自分を軽く見ている。

重要なのは、ほとんど女性しかいない部屋に入れられた男性の発言数は、いつもと変わらなかった、ということだ。

過小評価してしまう女性たち
【関連記事】