心拍数と血圧への影響

また、高温下でヨガを行うと心拍数の上昇や血圧の変動が起こることについてもセタレ医師は言及。

ある研究では、[ホットヨガの元祖である]ビクラムヨガを行なっている最中に心拍数と心筋酸素消費量が有意に増加。収縮期血圧(心臓が全身に血液を送り出すために収縮したときの血圧/上の血圧)が安定した一方で、拡張期血圧(心臓に血液をため込んでいるときの血圧/下の血圧)は低下した。

 

心臓に持病を抱える人にとっては、このような血圧の変化がさらなる負担となってしまうため、特に注意が必要だという。

ホットヨガは不整脈や心筋梗塞のリスクを高める可能性がある。特に、冠動脈疾患(CHD)などの基礎疾患がある人は注意が必要だ。

アメリカスポーツ医学会(ACSM)は「高温下での不慣れな激しい運動が急性の心血管イベントを引き起こすことがある」と警告している。

脱水と電解質のバランス崩壊

暑い環境の中で運動をすると、摂取する水分量よりも多く汗をかく。これにより、ナトリウムやカリウムといった身体の機能に欠かせないミネラルが不足し、脱水や電解質異常を引き起こしてしまうのだ。セタレ医師は次のように述べる。

「ホットヨガによって大量の汗をかくと、体内の水分と電解質が著しく失われてしまいます。その結果、脱水を引き起こし、正常な細胞機能と心血管の安定性のために重要なナトリウムとカリウムのレベルのバランスが損なわれてしまうのです」

したがって暑さの中では運動前、運動中、運動後の水分補給と、ココナッツウォーターなど電解質を含む飲料の摂取が推奨されている。

腎機能と横紋筋融解症
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