がん治療において最も重要なのは主治医との出会い

がんの治療を受ける際、主治医との信頼関係は最も大切なことのひとつだ。なぜならば、患者自身が「主治医のすすめる治療」を信じて疑わないことが、病気が良くなるための欠かせない条件だからだ。

例えば、偽の薬でも信じることによって効果を発揮するという「プラセボ効果」があるが、薬に限らず患者さんと医師の間にある信頼関係にも、このプラセボと同じような効果があると考えられている。

信頼している主治医から「効果が期待できる」とすすめられた治療を信じて受けることで、本来の効果を超えた治療効果が期待できるというわけだ。では、どんな医師が主治医として理想的なのだろうか。

第一に担当医の専門性を確認する

今は、がんでも臓器別に治療医(あるいはチーム)が異なることが一般的だ。つまり、乳がんに対しては乳がんの専門医、肺がんに対しては呼吸器がんの専門医、胃がんや大腸がんに対しては消化器がんの専門医が担当になる。

だから、まず主治医が、自身のがんに関して豊富な治療経験を持っているかどうかを確認すべきだ。主治医の専門性をチェックする方法は、病院のホームページの医師のプロフィールを見ると、多くの場合専門分野が記載されている。

また、学会が認定した専門医制度があるので、どのような専門医(あるいは指導医)を取得しているかも調べると確実である。

例えば、乳がんの治療を受けるのであれば、日本乳癌学会認定乳腺専門医(あるいは指導医)の資格を持っている医師が望ましい。

担当医との相性についてもよく吟味する

専門性の他に主治医との相性も重要だ。自分にとって、その医師が良い主治医となり得るかどうかを判断する最も簡便な方法は、直感的に「この医師なら信頼できそう」と思えるかどうかだ。

このような直感は、割と当たっていることが多いが、それだけでは心許ないという人もいるだろう。そこで、私が考える要注意な主治医の特徴上げておくので参考にして欲しい。

【要注意な主治医の特徴】

・電子カルテばかり見ていて、患者さんのほうを見て話さない

・ぶっきらぼうで、とっつきにくい

・説明が早口でわかりにくい

・質問しても答えてくれないか、面倒くさそうに答える

・複数の治療法(あるいは治療をしないというオプション)を提示してくれない

・患者さんの提案した治療法(例えば代替医療)を頭ごなしに否定する

・セカンドオピニオンを希望したら機嫌が悪くなった

・治療の選択(意思決定)を急かす

がんの治療は長期間に渡ることが多い。「この主治医とはやっていけない」と感じるようであれば、主治医を替えることも検討すべきだ。

主治医との相性の見極めも重要
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