UAEはAIで主導的地位に立つ野心を表明している。シェイク・ターヌーン・ビン・ザイード・アル・ナヒヤン(Sheikh Tahnoon bin Zayed Al Nahyan)国家安全保障担当顧問は、AIインフラプロジェクトに対して外国(アメリカを含む)からの投資呼び込みに力を入れる。投資呼び込みはサウジアラビアも積極的で、未来都市「ネオム」はAIが管理するシステムを利用する計画だ。

先週中東を歴訪したトランプ大統領は、UAEと大型契約を結んで米国外で世界最大となるAIキャンパスを建設する計画を承認した。UAEはこれまで、中国へ渡りかねないとの懸念から米国製の最先端半導体の利用を阻まれていたが、これでその制約がなくなった。

シナプシアの発表によると、2025年3月、シナプシアとボールド・テクノロジーズはUAEが支援する契約を締結した。AIエンジン「マイア」を使い、都市インフラを横断して交通、照明、輸送、安全対策を連携させ、効率性の向上とエネルギー消費の削減を目指す。

マイ・アイオン社のダニエレ・マリネリCEOの話(ハリッジ・タイムズより引用) 「我々は次のレベルを目指す。想像してほしい。AIがあなたのことをよく知っていて、記念日のディナーにふさわしい場所を薦めてくれ、自分が指1本動かさなくても予約してくれることを。それがマイアのパワーだ。そしてそれは、便利さとは何かをAion Sentiaが塗り替えるほんの一例にすぎない」

2025年3月のシナプシアのウェブサイトより 「この契約には、コグニティブシティの開発に向けた多額の投資が含まれる。新パラダイムの都市はスマートシティの概念をはるかに越え、生成AIと予測最適化をベースに完全自律型の都市管理を導入する」

UAEによると、Aion Sentiaはアブダビの試験運用を経て世界展開を目指す。しかしそれ以上の詳細や具体的な場所は明らかにしていない。

(翻訳:鈴木聖子)

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