<SNSで広がる自撮りと写真加工ブームに隠された、認知機能に与える影響と最新科学について>

処理しやすい顔ほど魅力的に映っている──唇、鼻、目などの顔のパーツのバランスがよく、特定のパーツが際立たない「調和のとれた顔」が美しいとされる。

しかし、なぜこのような概念が多くの人の共感を呼ぶのだろうか。「調和した顔」とは何か。そして脳はなぜこのバランスを好むのか。

 

脳が左右対称の顔を好む理由

ネバダ大学ラスベガス校の心理学科で精神神経障害を研究するダスティン・ハインズ准教授は、ヒトは対称的(シンメトリー)で整った顔立ちに本能的に魅力を感じていると本誌に語る。

「脳は左右対称を効率よく処理するようにできており、対称的な顔は報酬系を担う眼窩前頭皮質(がんかぜんとうひしつ)をより強く刺激します。これはヒトの進化過程で起きたと考えられており、対称性は遺伝的な安定性や健康のサインとされています。また、配偶者選択に関しても無意識的な手がかりになっている可能性もあります」

つまり、対称性(シンメトリー)が遺伝的な健全さの指標であるだけでなく、脳が処理しやすいため、無意識のうちにバランスの取れた顔に惹かれるというのだ。

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