<育ての親のルーシーおばさんを捜すためアマゾンの旅へ出るくまのパディントン。クライマックスには『インディ・ジョーンズ』並みのアクションも?──(ネタバレなし、レビュー)>

この10年は、世界に政治的・経済的混乱が相次いだ。だが一方で、くまのパディントンの映画作品が相次いで誕生した10年でもある。

2014年の『パディントン(Paddington)』と17年の『パディントン2(Paddington 2)』は、イギリス人作家マイケル・ボンドが1958年に発表した愛すべき児童書シリーズの映画版。家族で楽しめるエンターテインメントの新たな高い基準となった。

ロンドンを舞台にしたこの冒険映画は、アニメーション(パディントン)と実写(その他の出演者)を融合させ、監督のポール・キング(Paul King)は視覚的にも心地良い独自の世界を生み出した。

「パディントン」シリーズには押し付けがましいせりふからではなく、パディントンの控えめな善良さがもたらす道徳的なメッセージがあり、心が洗われる優しさもある。

いつも礼儀正しく、無邪気で不器用なパディントンと、その声を担当するベン・ウィショー(Ben Whishaw)の組み合わせは、俳優とアニメキャラクターの最高のデュオの1つ。「トイ・ストーリー」シリーズのウッディと、声を担当するトム・ハンクスに匹敵する。

ウィショーはまさにパディントンそのものだ。完成度の高い彼のキャラクター描写は、ユーモアあふれる脚本や脇役キャストに頼らなくても、これまで作品を引き立てていた。

それでもシリーズ3作目となる『パディントン 消えた黄金郷の秘密(Paddington in Peru)』では、今までの一貫性が失われる恐れがあった。

監督が過去2作のキングから交代し、長編映画は初めてのドゥーガル・ウィルソン(Dougal Wilson)に。脚本家チームにも新メンバーが加わった。

映画『パディントン 消えた黄金郷の秘密』予告篇
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