冒頭のウェザビーはイートン火災が荒れ狂った夜、両親に電話で避難を促した。幸い両親の家は炎の通り道の風上に位置していたと、彼は言う。息子のマンションに避難した両親は窓から燃え上がる炎を見て、危険地域に住む知人に片っ端から電話し避難を呼びかけた。

両親が助かったことには安心したが、多くの友人が家を失ったと、ウェザビーは言う。

「SCEはいくつかの疑問に答えなければならない」。彼が知りたいことの1つは、天気予報で強風が吹き荒れると分かっていたのに、なぜもっと早く通電を止めなかったかだ。

ウェザビーは再び窓の外に目をやった。そこには以前とは全く違う光景が広がっている。焼け野原となった丘陵、燃え落ちた住宅......。

「パサデナきっての眺望がうちの自慢だと冗談を言っていたものだが」と、彼は言う。「いま目の前に広がっているのは恐ろしい警告だ」

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