アメリカ側も和解の可能性は排除していない。報道によれば、トランプは就任から100日以内に習近平と会談することに関心を示している。トランプが1期目の17年に中国を訪問した際には、習が紫禁城で初めて公式晩餐会を開くなど、異例の手厚いもてなしをしている。

ただし、米外交問題評議会のドーシは、17年の習が「歴代のどの米大統領にも与えなかったような厚遇」でトランプをもてなしたのは事実だが、「それがあまり効かなかった、この男にこういう接し方をしても無駄なのではないか」という感触が中国側にあるのも事実だろうと指摘している。

アメリカにこびるという選択肢を中国側が排除したとは言うまい。だが今のところ、急いでそうする必要は感じていない。

「トランプと習近平が数カ月以内に会談しても驚かないが」と、アジア・ソサエティー政策研究所のカトラーは言った。「ただし中国側は会談前に多くの保証を求めてくるだろう。自国の指導者が恥をかかされたり屈辱的な扱いをされたり、予定外の新たな要求を突き付けられたりする状況は避けたいからだ」

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